電気工事でする通線・延線工事に使う通線・延線工具(ライン)を紹介してます。
電気工事でコンクリート埋設配管や露出配管などを行った後、配管内にケーブルを通すときに必要となるのが、ここで紹介するラインです。
カテゴリーのトップでも書いたように、年配の電気工事士さんの中にはスチールと呼ぶ人もいますが、これもここで紹介するラインを指した言葉で、同じものです。
新人の電気工事士さんでは理解できないこともあるようで、聞き返してるのをたまに見かけます。
ラインはCD管やPF管、E、C、Gなどの金属配管、VEパイプなどの配管にケーブルを通すための予備線で、これが無くては、屈曲した配管内にケーブルを通すことは、ほぼ不可能だといえるでしょう。
仮に無理やり通せたとしても、かなりの時間を要してしまうので、手元に無かったとしても、取りに行ったほうが結果的に早く作業は終わります。
ですから、もし無いのであれば必ず用意しておくべきです。
一度買ってしまえば、よほどの無理をしない限り、そう簡単に損傷するものではないし数年は使えるので、今の出費なんて、簡単に元が取れて、折れて曲がって儲けさせてくれるんですから、わずかな出費を惜しまず、積極的に投資するべきです。
便利に使えるものがあるのに、わざわざ時間のかかる作業をする必要なんてありません。
電気工事士がその技術を発揮する場面は、ほかにあるんですから、簡単に済ますことができる作業はなるべく簡単に済ませられるように、必要な工具や道具をそろえておくのも、立派な経費削減策だと私は考えてるので、なるべく、使えるものは導入するようにしています。
私自身、根がイラチなので、つまらないことで時間をかけると、ストレスが溜まってイライラしてしまうので、そうならないように、いろんな工具を使っていますが、
「ほとんどの作業は、工具がしてくれるもの」という考え方に基づいてのことです。
手作業には限界があるので、時間短縮や人件費削減の観点からも、使える工具を積極的に使うべきだと思っています。
話が脱線して長くなったので、まずは私が使ってるものから見てください。
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私が今使ってるデンサンのブラックエース100mです。
最近仕事上、30mや50mではとどかないときが多いので、100mのラインを買いました。
30mや50mで届くのなら、それを選べばいいでしょう。
でも短いより、長いほうがいいと思いますが。
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ネグロス(NEGUROSU)の天井通線工具ですが、私が使ってるものの新しいバージョンですので、使い勝手がどうなのかわかりませんが、私が使ってるものの感想を書かせてもらうと、かなり離れたところでも簡単に通線することができるので、現場で重宝していますので、この製品も同じような性能を有しているんじゃないかと推察されます。
しかしあくまで私の感想ですから、後はみなさんの仕事内容を考慮して判断してください。
私が知り合いの電気工事士さんに教えてもらって、実際に使わせてもらって良かったので買ったように、休憩時間の情報交換も大切な時間ですから、有効活用するようにしてくださいね。
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デンサンのブラックエースの30mとスーパーレッドラインの50mです。
ブラックエースは、私が使ってるものの30mですから、使いやすさは実証済みです。
スーパーレッドラインのほうは、私が使ってるものよりラインが少し太く、通線力が強いのだと視察できますから、どちらかと言えば、曲がりの少ない配管向きなのかなと、思います。
次は、マーベルの代表的なラインを紹介しておきます。
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タイガーラインの50mと30mでした。
このタイガーラインは、よく使われてるものだと思いますが、電気工事に使うには、少し腰が弱いように感じるので、どちらかといえば、電話などの弱電関係の人がよく使ってるようです。
続いては、OAフロアなどの通線作業に使うと便利なフラットラインを紹介しておきます。
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フラットラインは、直進性を重視した構造で、OAフロア専用に作られたラインです。
OAフロアの配線部分は、高さが無く狭い脚部の隙間を通さなくてならないので、直進性が無くては目的の箇所まで通すことは困難なので、そのために作られたのがフラットラインです。
新築で配線するときは必要ないものですが、既存の事務所のレイアウト変更などでは、OAフロアを剥がせる場所も限られるので、フラットラインが大活躍してくれます。
これも昨今のIT化の影響でLANケーブルなどを扱う業者さん向けの商品かと思います。
最後は、簡易的なラインを紹介しておきます。
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どちらも簡易の通線工具だと考えてください。
コブラヘッドスチールは、フラットラインの簡易版だと考えるとわかりやすいでしょう。
ヘッド部分が障害物を乗り越えやすい形状になっているので、既存の配線があっても楽に通すことができるでしょう。
もう一つのフラットスチール釣り名人のほうは、小さな穴から少し離れた場所に通線するときに便利です。
スイッチボックスくらいの穴があれば、スケールで代用することができても、十数Φ程度の穴ではスケールも入りませんが、そんなときでもこれがあれば、何とかなるものです。
フラットスチール釣り名人は、私も時々活用しています。