電気工事に使う胴綱や親綱を紹介します。
電気工事では電柱上での作業もあり、転落事故防止のためにランヤードと共に胴綱を使うのは常識です。
胴綱をよく使うのは電力会社関連の人でしょう。
街中でも電柱に胴綱を付けて、登って作業してるところを見かけると思いますが、私たち電気工事士も構内柱などでの作業も多く、バケット車が使えない場合は、胴綱に命を預けて作業しますので、胴綱は電気工事士にとってとても身近なものです。
胴綱も使ってるうちにロープが擦れたりして安全面で問題が発生することもあり、使う前の用具点検はとても大切です。
もし、問題のある胴綱を使って転落事故にでもなれば、命が助かったとしても身体的に大きなダメージを受けることは容易に想像がつくところです。
実際、毎年多くの人が転落事故に遭遇していますし、中には再起不能になってる人もいるのです。
現場作業で一番多い事故が高所からの転落事故で、毎年労災事故の上位を占めています。
このような悲惨な事故に遭遇しないためにも胴綱やランヤードの使用を徹底したいものです。
また、墜落事故を防ぐのに有効なのが親綱です。
梯子を登る際には垂直用親綱を張り、墜落事故防止に努めるもので、水平方向の転落事故防止には水平方向の親綱を張るのは、常識です。
しかし、本来これらの措置を取るのは建築会社のはずですが、最近では、このような措置がとられていない現場も多く、私は、自分たちが作業する現場では親綱を自分たちで張って、転落事故防止に努めるようにしています。
わずかな出費で大切な命を守れるのであれば、こんなところで、経費削減を叫ぶべきではないと考え、常に作業車の中には水平、垂直用親綱をそれぞれ用意してあります。
電気工事だけでなく建築現場で働く職人さんすべてに家族があり、自身の身体的ダメージもさることながら家族への負担を考えても、日々無事な姿で家に帰ることが一番大切ですから、出来得る安全対策は邪魔くさいとか言う前に行うべきです。
そのために必要な胴綱や親綱、それに関連する器具などを紹介しておきますので、現場に必要な物を揃えて、万全の安全対策を施して作業するようにしてもらいたいものです。
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私が使っていた胴綱は品切れ状態で今後も販売が再開される見込みがないのでマーベル(MARVEL)の胴綱を紹介しておきました。
フルハーネス型安全帯使用義務化に伴って、胴綱の位置づけが変わり、呼び名も「ワークポジショニング用ロープ」となりましたが、胴綱は、胴綱です。
とはいえ、これまでにように単独使用中に墜落事故が起こっても労災が認められないケースもあるようなので、正しい使い方を心がけて安全に使用することが求められます。
でも電気工事の中では、わりとよく使うものなので、今後も現場で使われると思いますが、各メーカーとも製造販売から撤退しているようで今後入手しにくくなることが考えられ、高所作業車等の使用が多くなることも考えられますので、必要な資格を取得しておく必要があるでしょう。
次は、水平用親綱です。
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水平移動用親綱は、これを使っています。
電気工事では、いろんな状況での作業を強いられるので、例えば工場内の高所の鉄骨の上を移動しながらの作業とか、機械室内で配管の上を移動したりと安全対策も施されていない状況での作業も多いので、私はいつも作業車の中に親綱を用意して、使えるようにしています。
続いては、垂直移動用親綱です。
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垂直移動用親綱と墜落防止装置は、これを使ってます。
垂直移動用親綱を張り、それに墜落防止装置を取付けて、昇降時に使っています。
こうすることで、墜落事故を防止して、重大事故になるのを防ぐことができるので安心なんですが、職人さんの中には「一々面倒だ」と言って使わない人もいますが、そこは厳しく使うように言って必ず使うようにしてもらっています。
それが、職人さんのためですからね。
ここからは、私が使ってるもの以外のものを紹介しておきますので、必要な物を選んで内容を確認してください。
まずは水平移動用親綱から見てください。
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藤井電工の垂直移動用親綱を紹介しましたが、内容は私が使ってるものと同じで、長さが違うだけです。
続いて水平移動用親綱を紹介しておきます。
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水平移動用親綱を紹介しました。
タイタン以外のメーカーもと思ったんですが、あまり使えそうなものが無かったので、ほかの紹介は取りやめましたので、選択範囲が狭くなってしまいましたがご容赦ください。
それでも紹介したもので十分必要な物は揃うと思います。