エアコン取付工事に必要なエキスパンダを紹介します。
エキスパンダと言っても、筋力トレーニングに使うやつじゃないですよ。
ここでいうエキスパンダは、銅管の管端を広げるための工具のことです。
エアコン工事で配管作業をしてると、銅管を途中で繋がなくてはならないことが多々あるものですが、電気工事で行うVVFケーブルのように簡単にコネクタで繋ぐというわけにはいきません。
そこで行うのが溶接作業なんですけど、銅管をそのまま繋ぐのは至難の業ですし、できるものではありません。
仮に繋ぐことができたとしても、漏れなく完璧につながってるかは疑問です。
そんな状態で配管作業を続けて、最終的に真空作業を行い問題が発覚すれば、それは、やり直しを意味するので手戻りということになり、時間と労力を無駄に使ってしまったということになります。
どの仕事でもそうですが、一番経費が掛かるのは人件費ですから、こんな無駄は極力省く必要があると思います。
こんなことにならないようにするのに使うのがエキスパンダです。
エアキスパンダは接続する冷媒管の片方を広げて差し込めるようにして、溶接箇所を確実に溶接できるようにする工具です。
別に使わなくても下の画像のような銅管接続ソケットという部材も販売されています。
見てわかるように、両方から銅管を差し込んで2箇所を溶接しなくてはならず、それだけガス漏れのリスクが高まることになります。
それでなくてもピンホールなど、目視では確認し辛い問題が発生することの多い、極めて高度な技術が必要な作業ですから、少しでも溶接箇所を減らすためにエキスパンダを使って溶接作業を行っています。
ただ、銅管ソケット継ぎ手には、エルボやチーズなど、いろんな接続部材があるので必要なときには使うんですけど、その方法しかないというときだけで、直線で繋ぐときは、まず使いません。
多くの電気工事士さんやエアコン専門業者さんも私と同じようにエアキスパンダを使う人が多いでしょう。
というか、ほとんどの人がそうだと思います。
ですから、エアコン工事を行ってくんだったら、溶接の技術とエキスパンダの正しい使い方を覚えて、少しでもリスクの少ない方法を選択できるようにしていただきたいものです。
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私が使ってるのがタスコのエキスパンダセットです。
それほど頻繁に使うものじゃないから、価格重視で選びました。
値段重視と言っても、精度が悪いものじゃ話にならないので、メーカーは信頼性の高いタスコを選択したので、何の問題も無く使っています。
次は、タスコの油圧エキスパンダを紹介しておきます。
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タスコの油圧エキスパンダを紹介したんだけど、確かに狭いところでの作業には使いやすいのかもしれないけど、銅管を広げるだけにこの値段はちょっと出せないな。
あまりにも高すぎるからだろうか、使ってるのを見たことがありませんので、使った感想の書きようがないので、本当に必要だと思ったら、買って使った感想を聞かせてもらいたいと思うのでよろしくです。
次はほかのメーカーのエキスパンダを紹介しておきます。
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リジッドとBBKのエキスパンダセットです。
リジッドのエキスパンダセットもたくさん使ってる人がいます。
私がエキスパンダセットを持っていなかったら、BBKのエキスパンダセットを選ぶと思います。
このページではエキスパンダセットを紹介したんだけど、冷媒管を繋ぐものとして、もう一つ方法があるので紹介しておきます。
その方法とは、フレアユニオンを使う繋ぎ方です。
因幡電工 フレアユニオン ナット付
FUN-3B(銅管用)
フレアを作って繋ぐので、溶接のように火を使わず、天井内のような狭い空間で繋ぐときに有効な方法です。
こんな方法も交えて適切に安全に作業してください。