エアコン取付工事に必要な真空ポンプを紹介します。
エアコンの取付を行うなら真空ポンプが必須工具なのは、誰でも知ってることです。
しかし、いまだに一部の職人さんはエアパージで取付てる人がいるようです。
仮に取付当初は、正常に運転していたとして、数日、数週間、数ヶ月と使う間に調子が悪くなり、エアコンの運転が止まって修理依頼したとしても、無償修理とはならず、すべて有償修理となる可能性が高いのです。
現在、エアコンの冷媒に使われてる「R410a」や「R32」などは、不純物が混入すると変質しやすい性質を持ち、仮に配管内に酸素が残っているとそれと結合して変質し、冷媒の役目を果さなくなってしまい、結果的にコンプレッサーに過剰な負荷が掛かり、故障してしまうのです。
エアパージでエアコンを取付けた場合、配管内に酸素が残る可能性が高く、故障のリスクも格段に上がってしまいます。
メーカーの取付説明書にも明確に書いてあるように、真空ポンプを使うのが常識です。
ですから現在のエアコン取付では、真空ポンプは必須工具なのです。
こんなことは、少しエアコンの取付を行ってる人なら知ってて当たり前の話で、今更書くこともないんですけど、たまに新人さんから疑問を投げかけられることがあるのであえて書いておきました。
これで、なぜ真空ポンプが必要なのかお分かりいただけたと思いますので、これからみなさんが探す真空ポンプの中にどんなものがあるのか、私が使ってるものも含めていくつか紹介しておきます。
私が使ってる真空ポンプです。
ほかのものに比べて安いし、業務用の7Hpまで対応なので、時々業務用エアコンも扱う私の仕事内容にピッタリですが、少し重い(6kg)のが玉に瑕で、もう少し軽くなれば言うことないんですが、この値段なら致し方ないでしょう。
家庭用ルームエアコンの取付だけなら、もっと軽くて安いものもあるし、バッテリー式のものもあるので、仕事内容に合わせて選べばいいと思うけど、やっぱりある程度の範囲に対応できるものを選ぶべきでしょう。
いずれは、業務用エアコンを取扱うことも考えておくべきです。
続いて、小型真空ポンプを紹介しておきます。
家庭用ルームエアコンの取付だけなら、この真空ポンプで十分でしょう。
小型で軽くて持ち運びに便利で現場への持ち込みも楽だし、数多くルームエアコンを取付ける量販店の取付をしてる人にも最適でしょう。
最近は、少し器用な人がDIYで自宅のエアコンを取付たりしてるようですが、そんな人にもおすすめの真空ポンプです。
でも、真空作業に必要なものが何もないという人もいると思うので、真空ゲージとチャージホースがセットになったのも紹介しておきますので、必要な人はご覧ください。
どちらかのセットがあれば明日からでも真空作業を行うことができるので、使い勝手はいいと思います。
私がおすすめするなら、デジタル真空ゲージ付きですけどね。
何てったって、数値を客観的に見れるので、小さな漏れも見逃さずに済みますからね。
次は、業務用エアコンまでカバーできる真空ポンプを紹介しておきます。
☆業務用エアコン用に最適
業務用エアコンの取付には、この二つが使いやすいでしょう。
TA150TVは、知り合いの電気工事士さんが使ってるので、使ったことがあります。
適応範囲が15Hp程度までとなってるのにその軽さは驚異的です。
通常このクラスのものだと、10kgもしくはそれ以上とかなり重いのに対して、TA150TVはその半分程度の5.6kgしかありませんから、
持ち運びも楽だし、作業的にも抜群なので、私も欲しいと思ったんですが、その値段を見てビックリしましたが、どうせ買うなら作業が楽になるこれはおすすめだと思います。
一方TA150XBは、室外機をビルの屋上などに設置して、配管距離が長いときなどの、長時間運転が可能なタイプです。
ただし、本体がやたら重いので、持ち運びが多い現場には不向きでしょう。
次は、充電式の真空ポンプを紹介しておきます。
タスコの充電式真空ポンプを紹介しましたが、多くの人はタスコの充電工具など使ってないでしょうから、標準セットを選択するしかないと思いますのでどうしても割高な買い物になってしまうので、私はおすすめしません。
ですからここではあえて、(本体のみ)の商品を紹介しておきました。
次は、マキタとパナソニックの充電式真空ポンプを紹介しておきます。
マキタとパナソニックの充電式真空ポンプを紹介しました。
この2社の充電工具を使ってる人は多いと思うので、本体のみを紹介しておきました。
充電器やバッテリーは、ほかのものと共用で使えばいいですからね。
この充電式真空ポンプは、電源を引っ張る必要がないので、室外機屋根置きなどのように、電源を引っ張るのが面倒なときには、抜群の威力を発揮してくれると思いますが、真空能力が低いので新規ルームエアコン取付専用だと考えておいたほうが無難です。
真空ポンプにもいろんなタイプがあり真空能力もさまざまなので、仕事に見合ったものを適切に使って、確実な真空作業を心掛けたいものです。