電気工事では、数多くのスイッチボックスを仕込みます。
配線作業が終わった段階でコンセント、スイッチと壁に多くのボックスを取付け、仕上げの段階を待つことになり、クロス仕上げなら、クロスを貼る前にボックス開口を行うものですが、数多くのボックスを仕込んであるので、すべての取付け位置を覚えておくのは到底不可能なことですから図面で確認しながら、開口作業を進めるのですが、微妙なズレがあったりするし、正確な位置を特定するのも大変ですから、ボックスを仕込む段階で磁石を取付けて、後から探知機で探せるようにしておきます。
こうして位置を特定したら、次は開口作業です。
この開口作業がなかなか大変で、中のケーブルを傷つけないように切り込むには、ある程度の経験が必要です。
ある程度の経験を積んだとしても手作業では時間も掛かるし、焦れば、ケーブルを傷つける可能性も高くなるので、慎重さが求められ、時間を短縮することができません。
しかし、こんなことに時間を取られていたのでは、次に控える仕事にも影響してくるので、ボックス開口のような単純作業は、出来るだけ手早く済ませたいものです。
そこで使うのが、小判ソーやスイッチボックスソーです。
小判ソーやスイッチボックスソーなら、開口作業なんてほんの数秒だし、切り込み深さも一定なので、ケーブルを傷つける心配も無く、
ドンドン開口作業を進めることができます。
ですから、開口作業を終える時間も格段に短くなるので、配線器具の取付け時間も十分確保できて、その日行うべき作業を確実に完了させることができます。
小判ソーやスイッチボックスソーも、すでに多くの現場で活用されてるので、みなさんご存知だと思いますので、簡単に私が使ってるものを紹介しておきます。
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私がずっと使ってるのがこれです。
他社が販売する前からあったので、選択の余地もなく使い始めてから今も使い続けています。
開口の形状は、小判型です。
かつては、引廻しでシコシコ切り込んでましたが、これを使いだしてからは本当に楽です。
今となっては、無くてはならないアイテムの一つです。
また別のタイプもあるので紹介しておきます。
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このタイプを私は使ったことがないので、何ともコメントのしようがありませんので、ご容赦ください。
m(_ _)m
未来工業(MIRAI) ポイントアッター 小判穴用 NBS-1_set |
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未来のスライドボックスに取付けて仕込んでおきます。
私が使ってる小判ホルソーの場合、中心にセットしておけば、後から磁石探知機で簡単に中心を探せるので、切り込みの失敗は、まずありません。
ですから事前に準備して、忘れないようにしておくといいでしょう。
それと、最低でも50個程度用意しておいてください。
途中で数が足りなくなったら大変ですから、余裕をもって準備しておくことも大切です。
仕込が終わって、開口作業の前に行うのが探知作業です。
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ボックス設置時に磁石ポインターをセットすることで、開口時の位置出しを楽に行うことができます。
その時に使うのが磁石探知機ですが、最近の高気密住宅は、壁が二重貼りになっていることが多いので、安い簡易的なものでは探知できないこともあります。