エアコン取付工事に必要なリーマーを紹介します。
エアコンの取付で忘れがちなのが、冷媒管切断面の成形作業です。
冷媒管を切断すると多かれ少なかれ、内側にバリが出るものです。
当然そのバリはフレア部分の不良原因となるので、確実に除去してフレアの密着度を保たなくてはなりません。
そのために行うのが、冷媒管切断面の成形作業で、それに使うのがここで紹介するリーマーです。
このバリ取り作業は、銅管カッターの刃が切れてる間は、さほど気にもならないでしょうが、少し切れ味が落ちると内側にはバリが出るものです。
しかし中には、バリを無視してフレア加工を行い、冷媒管の接続を行う人がいるのも事実です。
特に、夏の繁忙期の量販店専属業者に多く見られるようで、それに伴う冷媒ガス抜けで、せっかく取付けたエアコンがすぐに使えなくなる事例が多く報告されていますし、ネット掲示板や質問サイトなどにも多く書き込まれてるのを見かけると思います。
繁忙期の量販店専属業者は、1日に10台近くもしくはそれ以上取付けなくてはならず、バリ取りなどの軽微な作業を極力避ける傾向が見られますし、
中には、バリ取りを行うことすら知らない業者もいるようです。
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しかし、エアコン取付を生業としてる以上、軽微な作業であっても手を抜くことは、プロとして許されることではありません。
私のところにも、エアコンの不調に伴う修理依頼が時々ありますが、その多くがフレア不良による冷媒ガス抜けが原因で、フレアをやり直し、真空作業をキッチリ行い、冷媒ガスを再充填すれば、ほとんど治るものばかりです。
しかし私が行けば、作業代金が発生するので、お客さんにとっては、余分な出費になりますから、中には、
「修理代は、○○電機に請求してくれ」
などと言うお客さんもいますが、あくまで、修理依頼されたのはお客さんですから、私への修理代金は支払ってもらって、後はお客さんと○○電機との間で話し合ってもらわなくてはなりません。
これも、お客さんにしてみれば余計な負担となるので、大問題に発展することも考えられます。
ですから、つまらないトラブルを防ぐためにも、取付手順を遵守し、やるべき作業はキッチリ行うべきだと私は、考えます。
このページで必要なリーマーを選んで、しっかりと冷媒管のバリ取りを行ってください。
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私が使ってるのがタスコ(TASCO)のくるくるリーマーです。
これまでの物と違ってバリ取り成形作業が簡単にできるので、確実な作業ができて作業時間も短縮できるので便利です。
ただ、あまり太い冷媒管には使えないので、ビル等の大型エアコンには使えないのが玉に瑕ですけど私の仕事なら十分だし、ルームエアコンや4、5馬力くらいの業務用エアコンの取付けくらいならできるのでみなさんにもおすすめしておきます。
続いて、ほかのリーマーを紹介しておきます。
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この二つも使ってる人が多いリーマーです。
デンサンのリーマーは、先端部を代えれば、私の使ってるものにもなります。
タスコのリーマーも多くの人が使ってるものなので、何も書き加えることはありません。
次は、大口径冷媒管用として使うと便利なリーマーです。
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大きな冷媒管に最適なリーマーを紹介しましたが、この前に紹介したものでも大口径の冷媒管のバリ取りは行えるので、みなさんが使いやすいと感じるものをチョイスしてください。
次は、外側のバリを取り最後の仕上げを行うヤスリを紹介しておきます。
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私が使ってる仕上げヤスリです。
かなり永く使ってるものですが、使うのがほんの少しなので、一つ買うと少なくても5年以上使えるものなので、確実な取付けのために持っておくべきだと考えるものです。
以上がバリ取りに必要なリーマーと仕上げヤスリでしたが、後は、みなさんの仕事内容をよく考えて、最適な物を選んでください。