電気工事で使う通線・延線工具を紹介してます。
電気工事を行うとき、埋設配管や露出配管へのケーブル入線作業やメッセンワイヤーへのケーブルの吊込み、ケーブルラック等での延線作業など、ケーブルを延ばしたり配管内を通したりする作業は付きものです。
そのときに必要な物として代表的なのが、まず、入線作業で使うラインと呼ばれる道具です。
年配の電気工事士さんの中には「スチール」と呼ぶ人もいます。
話を聞いてみると、かつてはワイヤーロープのようなものだったという話で、その名残で今でもスチールと呼ぶ人がいるようです。
しかし、現在ではそのようなものは存在せず、過去の遺物と化しています。
次によく使うのが、ケーブル金車と呼ばれる吊り金車でしょう。
メッセンワイヤーに吊り金車を吊るして、ケーブルを通す器具です。
よく見かけるのは、電柱から電柱までの間にケーブルを敷設するときに使ってるのを見かけますし、工場内の建物から建物にケーブルを通すときにも使われます。
時には、屋内配線にも使われることがあり、わりと出番の多い工具の一つです。
そして、ケーブルラックで延線するときに使うのが、各種のケーブルコロやケーブルウインチなどです。
このほかに、あみそのように延線や入線作業に使う便利な備品もあり、これらを組み合わせることで、効率よく作業を進めることができるようになるので、ここでは、延線や入線作業に必要な工具を紹介したいと思っています。
仕事内容によっては、絶対必要だという人もいるでしょうし、あまり必要ないという人もいるでしょうが、どんな仕事でも、最低ラインの一つくらいは必要だと思うので、電気工事を生業としているのなら、一度覗いてもらいたいカテゴリーですので、まずは、私がよく使ってるものを紹介しておきます。
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ラインはこれを使ってます。
長さも50mと一般的のものより20m長いタイプです。
よく使われているのは、30mのものですが、仕事上30mでは届かないことがよくあるので、私は50mのものを使うようにしています。
次は、ケーブルフィッシャーです。
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これは、私が使ってる中で、一番長いものです。
点検口で使うことを考えて、これを選んで使うようになって、以前の収納しても1m近くあったものより使い勝手が良くなって、仕事も効率よくできるようになり、買った甲斐がありました。
このほかには、主力で使ってる6mのものを使い分けています。
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吊り金車なんかは、やっぱり育良精機が一番です。
私は、独立開業以来、育良精機の製品を多く使ってます。
大小を使い分けて、効率よく作業を進めることが肝心で、数もある程度必要です。
このほかに、4連金車もいくつか持ってます。
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ドラムを使った入線作業にはこれを使います。
あくまで簡易的なものですが、一つあるととても便利です。
VAドラムでの配線作業などでは、抜群に作業性が上がって、配線作業がスムーズに行えますし、CVTドラムなどでも使えるので、幹線の入線なんかにも活用しています。
よく使うものとしてはこれくらいですが、このほかにも、たくさん有るので、後は各ページで紹介します。