電気工事に必要な安全対策用品を紹介します。
建築現場で行う電気工事では、ヘルメット、安全靴、安全帯(ランヤード)は、三種の神器であり、絶対に欠かすことのできないものです。
これは電気工事士だけでなく、建築現場で働くものすべてに言えることで、このうちのどれ一つ忘れても、その日の現場作業は認められず、現場に立ち入ることすらできなくなるので、常に作業車の中に乗ってるものでしょう。
その中でもヘルメットは一般作業用のヘルメットと違い、電気工事用のヘルメットがあり、作業内容によっては、電気工事用ヘルメットでなければ作業できない場合もあるので、ヘルメット選びも慎重に行う必要があります。
電気工事用ヘルメットは落下物からの頭部保護はもちろん、感電防止の意味合いもあるので、ほかとは違う規格で作られ、その検査に合格したものを使う必要があります。
次に必要なのが安全靴ですが、安全靴も用途別で最低2種類は必要です。
一般作業用と上履きとしての安全靴です。
通常の建築現場では、上履きとして安全靴を使うことはありませんが、工場などで埃や静電気を嫌う場合はそれに対応した上履きが必要で、そのときに静電防止処理された安全靴が必要になります。
この処理を施されたものには専用の表示があり、一目で区別できるので、普通の安全靴で代用しようと思ってもできませんので、最低2種類は必要だと書きました。
しかし、そのような現場が無ければ1種類でもいいでしょう。
続いて、安全帯(ランヤード)ですが、こちらも、一般作業ならロープ式で十分でしょうが、電気工事では現場状況により、ロープ式ランヤードの使用が制限されてるところもあり、ほとんどの電気工事士さんが、巻取り式ランヤードを使っています。
この中でも、ショックアブソーバー付のランヤードをおすすめしておきます。
というか、フルハーネス型安全帯の使用が義務化されるのに伴って、規格変更されて、ショックアブソーバー付のランヤードが標準仕様となりましたので、みなさん規格変更に対応して、新しい規格に適合したものを使っていると思います。
ショックアブソーバー付のランヤードだと墜落距離が短く、身体的ダメージを最小限にとどめる効果が期待されるので、仮に中吊りになったとしても復帰までの期間が短くなるので安全性は、はるかに高いと言えるでしょう。
まずは私が使ってる三種の神器を見てもらいましょう。
|
安全用品に関しては、ミドリ安全のものを多く使っていますので、ヘルメットもミドリ安全のヘルメットですが、新型コロナウイルス感染が拡がってから、飛沫拡散防止を考えてシールド面付きヘルメットに変えました。
次は、安全靴ですが、私は3種類を使い分けるようにしています。
まず一般作業用の安全靴です。
|
一般作業用として履いてるのがこの安全靴です。
ともかく軽いのが一番ですし、耐久性もあるので永く使えてコスパも良いのでおすすめです。
|
上履きとして履いてるのがこの静電スニーカーです。
基本、上履きなので履くのが簡単なマジックテープ仕様のものを探して、これに決めました。
電気工事だけじゃなく、工場関係者など、埃や静電気を嫌う職場の人にもおすすめです。
|
地中埋設配管やハンドホール作業などの外溝工事用として履いてる安全靴です。
外溝工事では、足元がぬかるんでたりすることもあり、普通のスニーカータイプでは、靴の中に泥が入ったりして中が汚れるので、これを履いてます。
見た目は重そうに感じるかもしれませんが、実際は見た目からは想像できないほど軽くて履きやすいのでおすすめしておきます。
三種の神器の最後は安全帯です。
|
---|
フルハーネス型使用が義務化されるのに伴い新たにこれを購入しました。
数年前から、フルハーネス型安全帯着用の義務化が始まり、移行期間を経て、完全義務化になるのも時間の問題ですから、大手ゼネコンの現場では多くがすでに義務化されてきていますので、すでに多くの人が使い始めてると思いますので、いろんなメーカーから販売されてることも知ってると思います。
まあどのメーカー品も性能的には変わりないのですが、その違いは墜落時に身体を支えるベルト部分の構造の違いが大きな部分だと思います。
幅の狭いベルトは、身体に対するダメージが大きくなるので、肩や腰の部分は幅の広いベルトのものをチョイスするほうが安全だと考えられますので、私のサイトでも幅広ベルトを推奨しておきます。
|
さてここまでが、安全作業の三種の神器でしたが、このほかにもいろんな安全対策用品を使って、日々安全作業を心掛けてると思いますが、少しでも異常を感じたら新しいものに交換するようにしてください。
これは誰のためでもなく、みなさん自身の身体を守るためのものですから、
「まだ大丈夫だろう」ではなく、
「もうダメか」という慎重さが大切です。